公開日:2026年9月15日|最終更新日:2026年9月15日
日本屈指の山岳景勝地として知られ、「特別名勝」および「特別天然記念物」にも指定されている『上高地』。
豊かな自然環境を守るため、通年でマイカー規制が行われています。
今回の旅行では特急あずさで松本に前泊し、翌朝早く電車とバスを乗り継いで上高地へ向かいました。
ここでは大正池から田代池、河童橋、明神池を巡る散策コースや、帝国ホテルでのランチなど、上高地の見どころを詳しくお届けします。
公共交通機関で早朝に松本から上高地へ向かう方法は、主に次の2つです。
直行で便利な「ナショナルパークライナー(アルピコ交通)」と、
電車とバスを乗り継ぐ「松本駅~新島々駅・新島々~上高地線(アルピコ交通)」です。
どちらも予約優先制で、WEBまたは窓口から予約できます(電話予約はできません)。
予約開始日は、乗車日の1か月前の同日0時です。
今回の旅行では直行で便利な「5:30発ナショナルパークライナー」は満席で予約できず、 電車とバス乗り継ぎの「新島々~上高地線」バス第1便(7:10発)を予約しました。
アルピコ交通バスの予約方法(2026年9月現在)
アルピコ交通HP →
「一般路線バス」→ 「路線一覧 」→ 「上高地・乗鞍地区」で検索。
予約ボタンを押すと発車オーライネット
につながり、希望日時のバスが予約できます。
*2025年9月、稚内定期観光バスも発車オーライネットで予約しました。
松本での宿泊先は、松本駅から徒歩4分の好立地にある「いろはグランドホテル松本駅前」です。 松本駅6:31発の電車に乗るため、6:00頃にホテルを出発しました。 早めに出発したのには理由があります。 アルピコ交通鉄道上高地線では、Suicaなどの交通系ICカードが利用できません(2027年春頃に導入予定)。 前日に確認したところ券売機が2台しかなく、「切符の購入に行列ができていたら……」と懸念したからです。
いろはグランドホテル松本駅前
早朝出発なのでホテルは朝食なしで予約。 前日にコンビニで買ったおにぎりを食べて出発。
JR松本駅 お城口(東口)
松本駅に到着。エスカレーターで3階の改札口へ。
松本駅改札口
券売機で切符を購入。幸い、1~2人待ちでした。アルピコ交通上高地線は7番線です。
👉 「松本駅~新島々駅間」は券売機で切符の購入が必要です。(2027年春頃Suica導入予定)。
👉 「新島々~上高地間」のバスは座席指定できません。
アルピコ交通上高地線
松本駅7番線。6:31発新島々駅行き。ラッピング列車「なぎさTRAIN」に乗車しました。
新島々駅
7:01新島々駅着。予約をした上高地行きバス1便2号車の列に並びました。
新島々出発
スタッフにモバイルチケットを見せてバスに乗車。 座席指定なしの自由席なので、 隣同士に座りたい場合は早めに並ぶのがおすすめです。
夏の上高地の名物「朝もやの大正池」を見たくて大正池バス停で下車。
到着したのは午前8時過ぎ。少しですが湖面に朝もやを見ることができました。
大正池ホテル横のトイレ(100円チップ制)を利用し、午前8時30分、次の観光スポット「田代池・田代湿原」に向かいました。
大正池から田代池・田代湿原までは、写真を撮りながら約30分かけて歩きました。
大正池バス停下車
定刻通り大正池バス停に到着。
大正池へ
林の中の小径を下りていきます。
朝もやの大正池
焼岳の噴火によってせき止められた「大正池」。期待していた朝もやを見ることができました。
霞沢岳押出し
霞沢岳から流れ込む中千丈沢の土砂が積もってできた扇状地。
田代湿原
枯れた水草などが少しずつ積み重なり、長い年月をかけて湿原になったとのことです。
田代池
湿原に囲まれた澄んだ水をたたえる、水深の浅い池。
田代湿原に10分ほど滞在し、9時10分頃、河童橋に向けて出発。途中「梓川コース」と「林間コース」の分岐点で「梓川コース」を選択。 再び両コースが合流後、田代橋・穂高橋を渡り梓川右岸(上流から見て右側の岸)を歩きました。 ウェストン碑など観光スポットに寄りながら、約60分で河童橋に到着しました。
クマベル
クマの目撃情報もある上高地。周囲に音を知らせるため、クマベルを鳴らしながら進みました。
梓川河原
梓川コースから少しそれた行き止まりの道が、梓川河原です。エメラルドグリーンの水が綺麗でした。
田代橋・穂高橋
梓川の中州を経て、二股に分かれた川のそれぞれにかけられた双子のような橋。
ウェストン碑
日本山岳会結成のきっかけを作った英国人ウォルター・ウェストンの功績をたたえたレリーフ。
親子猿
上高地にはニホンザルが生息しており、親子連れの姿を見ることができました。
河童橋
上高地のシンボル、河童橋。現在の橋は平成9年に架け替えられた5代目のつり橋。
河童橋周辺を観光したあと、上高地帝国ホテルで少し早めのランチをすることに。 上高地帝国ホテルまでは徒歩約20分です。 10時半過ぎに到着し、ロビーラウンジの「グリンデルワルト」で約1時間、優雅な時間を過ごしました。 ランチの後は、再び田代橋方面へ戻り、梓川左岸(上流から見て左側の岸)を歩いて河童橋へ戻りました。 徒歩約30分の道のりです。
上高地帝国ホテル
1933年開業の日本初本格的な山岳リゾートホテル。森の中の赤い三角屋根が印象的なホテルです。
ロビーラウンジ
マントルピースが中央にあるロビーラウンジ「グリンデルワルト」。クラシカルで落ち着いた雰囲気が素敵でした。
帝国ホテルでランチ
「ローストビーフサンド」と「ミックスサンドイッチ」を二人でシェア。 「ローストビーフサンドイッチ」はボリュームたっぷりでとても美味しく、おすすめです。
12時10分、岳沢湿原を経由して明神池に行こうと梓川右岸を歩き出しましたが、「この先に親子クマがいる」とのことで引き返すことに。 再び12時半ごろ河童橋から梓川左岸を進み、明神池へ(徒歩約60分)。 穂高奥宮・明神池周辺を約50分散策し、河童橋に戻りました(徒歩約45分)。
小梨平キャンプ場
春から秋まで利用でき、売店・食堂・浴場完備のキャンプ場です。
カラマツ林
カラマツは日本に自生する針葉樹で唯一の落葉性の樹です。
梓川左岸から明神橋を望む
視界が開けて遠くに明神橋が見えました。
穂高奥宮参道入口
明神エリアに到着。ここから穂高奥宮参道を歩きました。
明神橋
2003年に新しく架け替えられた吊り橋。梓川左岸からこの明神橋を渡り、右岸にある穂高奥宮に向かいました。
穂高神社奥宮
御祭神は穂高見命(ほたかみのみこと)で、日本アルプスの総鎮守、海陸交通守護の神です。
明神池拝観
明神池拝観料(大人500円)を納め明神池へ。 穂高岳山頂『嶺宮』を拝む「奥宮遥拝所」の参拝列に並びました。
明神一乃池
透明度が高く、背後にそびえ立つ明神岳が水面に映っていました。
明神二乃池
池の中に大小の岩石や木々が点在しています。一乃池と比べると小さい池です。
朝焼けの宿 上高地明神館
休憩でソフトクリームをいただきました。
雨の河童橋
河童橋に戻る頃、雨が降ってきました。
上高地バスターミナル
16時発のバスを予約していたので、バスのりばに向かいました。
上高地から松本経由東京まで
👉 帰路は「上高地~松本駅」でモバイルチケットを予約。
👉 「松本駅~新宿駅」のあずさ号の指定席はえきねっとで購入済。
新島々行きバス
座席は自由席なので、早めに3号車の列に並びました。モバイルチケットを提示し乗車しました。
新島々駅乗り換え
バス降車後、再びモバイルチケットを提示し「運賃清算済」券をもらいます。 この券で新島々駅~松本駅間を乗車しました。
新島々駅から松本駅
17:22新島々駅発の電車に乗り、17:51松本駅に到着。「運賃清算済」券でいったん改札を出ました。
松本駅
駅構内で駅弁を購入し、18:40発あずさ54号に乗車。
駅弁
長野県名産のおかずが入った駅弁を食べて、21:17新宿駅に無事到着しました。
上高地1泊2日のまとめ
松本に前泊して早朝に出発したことで、大正池の朝もやから明神池まで、 上高地の代表的な見どころを一日で巡ることができました。 電車とバスの乗り継ぎや長時間の徒歩移動はありますが、 景色を楽しみながら歩く上高地の魅力を十分に味わえるコースです。