石畳の階段
しばらくは石畳の階段が続きます。雨で濡れていたので滑らないように気を付けて下ります。
「水芭蕉の咲いている尾瀬に行きたい!」
初めての尾瀬ハイキングに選んだのは地元から出発してくれる『鳩待峠から山ノ鼻を経由して尾瀬ヶ原(牛首分岐まで)を散策する初級者の定番コース』の日帰りバスツアー。
初級コースとはいえ上り下りのある約11kmのハイキングコース。その時間配分を自分でするのは難しいと思い、安心して散策できるようにガイド付きを申し込みました。見どころポイントやお花の解説をしてもらいながらのハイキングは期待した以上に楽しいものでした。
*この尾瀬ハイキングのために用意した服装・装備品は、別ページ『初めての尾瀬ハイキングに用意した服装・装備品を紹介』で詳しく解説しています。初めて尾瀬に行こうと思った方はぜひ参考にしてください。
尾瀬の玄関口の尾瀬大橋。主塔は水芭蕉をイメージしたものです。この橋を渡り(10:30)スノーパーク尾瀬戸倉前の尾瀬高原ホテルに到着(10:40)。
5月下旬~10月上旬までのシーズン中は交通規制のため、尾瀬戸倉(尾瀬高原ホテル前)で乗合バスに乗り換えて鳩待峠へ(11:00発)。運賃は片道1,000円(小児500円)。鳩待峠には11:30到着。
出発前に昼食とトイレ休憩。昼食はツアー会社が用意してくれた群馬名物まいたけ弁当。尾瀬のトイレはチップ制(100円)なので100円硬貨が必要です。
軽く準備体操をしてから出発します(12:00)。入口の緑のマットは靴底の泥を落とし、移入植物の進入を防ぎます。
しばらくは石畳の階段が続きます。雨で濡れていたので滑らないように気を付けて下ります。
新緑の中を下っていくと石段から木道に変わります。木道は基本右側通行。
下りの木道には滑り止めのゴム板が付けられています。群馬県側の木道は東京電力(TEPCO)の管轄で2020は設置した年です。
しばらく下ると山の景色が開け、木道の階段を降りて進みます。左下には川上川が流れています。
階段を降りると平地になり、水芭蕉の群生地が現れます。この辺りは熊の餌場になっているので熊よけの鈴が設置されています。通る時には鳴らしてください。
見ごろは過ぎていましたが、白い苞がきれいな水芭蕉もまだまだ見つかります。
川上川に架かる山ノ川上橋をわたると山の鼻ビジターセンターが見えてきます。
ガイドをしてもらいながらゆっくり65分かけて山を下り、山の鼻ビジターセンターに到着。トイレなどの休憩を取っていよいよ尾瀬ヶ原に出発です。
左側の研究見本園(尾瀬の自然が凝縮された周回できるコース)には寄らずに進みます。森の中の木道の脇にノビネチドリが咲いていました。
森を抜けると水芭蕉群生地。さらに湿原の中の木道を進むと正面に燧ヶ岳(ひうちがたけ)が見えてきます。
途中の川辺には水芭蕉と黄色い小さい花リュウキンカが咲いています。
尾瀬ヶ原には大小無数の池塘(湿原の泥炭層にできる池)があり、その周辺でタテヤマリンドウを見かけました。この先のベンチで少し休憩。
この池塘では水生植物のミツガシワが群生しています。振り返ると雪が残った至仏山が見えます。
風の穏やかな晴れの日にはこの大きな池塘に燧ヶ岳が逆さまに映ります。このときは風があり波が立っていて映りませんでした。
逆さ燧ヶ岳ポイントの木道沿いにレンゲツツジが咲いています。
上ノ大堀川に架かる木製の橋をわたります。川沿いは上流から土砂が流れてくるため栄養分が多く、樹木が育ち帯状の林(拠水林/きょすいりん)ができます。
拠水林を過ぎ、燧ヶ岳に向かってまっすぐ進みます。休憩地の牛首分岐まではあと少し。
山の鼻ビジターセンターから約45分で牛首分岐に到着。ここからは東電小屋方面と竜宮方面に分かれます。
今回のツアーはここ牛首分岐で折り返します。山ノ鼻までは2.2km。
ここからは至仏山(しぶつざん)を望みながら歩きます。
帰り道も水面に波が立っていて逆さ燧ヶ岳は見ることはできませんでした。(正面に見えるのは至仏山・燧ヶ岳は背後)
山登りに時間的余裕を持たせるため帰りはまっすぐ山ノ鼻へ。約25分で山の鼻ビジターセンターに到着。山登りに備えて15分の休憩です。
14:55に山の鼻ビジターセンターを出発。木道はハイキングを終えた人々で渋滞していてゆっくり登ります。
途中2回の休憩を取りながら登ること約75分。この石段を上がれば尾瀬ヶ原出口です。
ついに尾瀬ヶ原出口に到着。約4時間、往復11kmのハイキングを無事に完歩しました。
休憩所では鳩待名物花豆ソフトクリームが人気です。残念ながら集合時間(16:20)が迫っていてお土産などを買う時間がありませんでした。
鳩待峠から乗合バス(16:35発)で尾瀬戸倉(尾瀬高原ホテル前)へ。
ここでツアーバスに乗り換えて帰路につきます(17:40発)。
赤城サービスエリアで群馬名物のもつ煮と花豆のやわらか煮を購入。最後に三芳パーキングエリアでトイレ休憩(20:10)を取り、尾瀬日帰りバスツアーは無事終わりました。(21:05解散)