『どこかにビューーン!』は
"JRE POINT6000ポイントで、JR東日本の新幹線停車駅47カ所からランダムに選ばれたおススメの4つの駅の「どこかに」往復旅行できる"
えきねっとホームページ(https://www.eki-net.com)より
サービスです。
今回は11月上旬の平日、日帰り、行きは6:00~9:59、帰りは20:00~23:59(時間は東京駅発着時間)という条件で検索しました。
4駅の選択条件は
の3つです。
決めた4駅の組み合わせは『一ノ関駅』『いわて沼宮内駅』『山形駅』『飯山駅』
『一ノ関駅』に決まれば一ノ関駅、『いわて沼宮内駅』なら盛岡駅、『山形駅』なら山形駅、『飯山駅』なら長野駅で下車する計画でした。
(途中下車するとその先は無効となります)
結果、決まったのは『山形駅』。
山形駅に決まったらぜひ行きたいと思っていたのが、山形駅から在来線(仙山線)で約20分の山寺駅にある立石寺(りっしゃくじ)。
松尾芭蕉が「閑さや 巌にしみ入る 蝉の声」の句を詠んだ場所で有名です。
山頂にある立石寺の奥之院までの石段は1000余段。その石段を一段一段登ることによって煩悩が消滅され幸福になると言われています。
今回は紅葉には少し早い日程でしたが、立石寺(山寺)参拝と山寺駅周辺観光、夜は山形駅で郷土料理、と日帰りでもゆっくり観光できました。
東北新幹線ホームへ
初めて乗るつばさ号
新型のE8系
9:24東京駅を発車
車内座席は普通車も4列
つばさ号は全席指定席
11:46山形駅に到着
7番線の仙山線へ
山形と仙台を結ぶ路線です
12:01発仙台行き快速電車に乗車
12:21山寺駅に到着
快速で約20分
見えているのは立石寺(山寺)
紅葉が進んでいます
簡易Suica機にタッチして出ます
コインロッカーがあり荷物を預けることができます
山寺駅から立石寺山門までは約20分。途中、重要文化財の立石寺根本中堂や山寺鎮守神の山寺日枝神社などゆっくりお参りしながら進みます。山登りの前にもたくさんの観光スポットがあります。
駅舎は改修中(2024/11現在)
国登録有形文化財「旧山寺ホテル」
現在は山形県内の歴史的建造物を描いたペン画を展示します
立谷川を渡ります
山寺日枝神社の鳥居
この石段を登ります
重要文化財
根本中堂は立石寺という御山全体の寺院の本堂に当たる御堂
山寺を勅願寺とした清和天皇の供養塔
山寺では最も古い石塔
この地を皇太子時代に行幸された大正天皇・貞明皇后の記念碑
小さなお地蔵様と風車
鳥居をくぐります
樹齢は1100年余、日枝神社の御神木
立石寺を開山した慈覚大師のお手植えと伝えられています
山寺の守り神である山寺日枝神社本殿
亀の形をした
延命・長寿の霊験ありと伝えられています
こけしにゆかりのある方々の遺品が納められています
5月17日の「山王祭」では御神輿が町内を練り渡ります
立石寺の仏像、宗教資料、文化財等を収蔵
拝観料大人200円(小人100円)
「閑さや 巌にしみ入る 蝉の声」の句を山寺で詠んだ松尾芭蕉と弟子の河合會良像
真っ白い仏様はすべてのものの生命を供養してくださいます
願い事のある人は鐘を2つ撞きます
「ころり往生阿弥陀如来」が祀られています
年越しに除夜の鐘を突くことができます
山登りに備えましょう
ここからが山登り
立石寺(山寺)の山門から本格的な山登りに入ります。
全行程が石段なので服も靴もふだん使用しているもので大丈夫、とホームページには書かれていますが、石段は1015段あるので歩きやすい服装・靴をお勧めします。
仁王門までは先人が切り開いた道、緑豊かな山の自然、巨大な奇岩怪石を楽しみながら登ります。
巡拝料大人300円(中学生200円・小人100円)
すこしずつ煩悩が消えて…
本尊は奪衣婆の石像
この場所から上が極楽、下は地獄という浄土口
ここまで270余段、奥之院まであと730余段
山寺を開山した慈覚大師円仁が手を掛けた時の跡があると伝えられています
山の自然に沿って作られたこの参道は昔から修行者の道
断崖絶壁の百丈岩
ここまで360余段、奥之院まであと640余段
修行者の道で一番せまいところ、約14センチの四寸道
ここまで420余段、奥之院まであと580余段
松尾芭蕉の『閑さや岩にしみ入る蝉の声』の句をしたためた短冊を埋めて石の塚を建てた場所
背後にある風化した凝灰岩に阿弥陀如来の姿が浮き出ていると言われています
1848年に再建されたケヤキ材の門
左右の仁王尊像は運慶の弟子作と言われています
仁王門横の岩穴には石塔があり、亡くなった方の遺骨が入っています
仁王門をくぐると視界が開けます。ちょうど行程の半分を過ぎたころです。
仁王門より上には山内寺院など多くの建造物があり、参拝しながら登ります。山頂の奥之院を参拝したあとは絶景を拝むことのできる五大堂へ。ふもとの山門から五大堂までは約55分、写真を撮りながらゆっくり登りました。
1000余段の石段も半分を過ぎました
振り返ると能経堂が断崖の上に見えます
山内寺院のひとつで本尊は阿弥陀如来
山内寺院のひとつで本尊は延命地蔵菩薩
ここまで登山口から840余段、奥之院まではあと160余段
山内寺院のひとつで本尊は阿弥陀如来
集荷は平日・土曜の一日1回
ふもとの山門から奥之院まで約30分で到着
お札お守授与所があります
約5メートル金色の阿弥陀如来像が安置されています
奥之院は慈覚大師が中国で修行中に持ち歩いた釈迦如来と多宝如来が本尊
金灯篭は鋳物師小野田才助が制作した山形鋳物の大灯篭
華蔵院は山内寺院のひとつで本尊は観世音菩薩
三重小塔は華蔵院境内の右側の岩壁に掘られた岩屋の内にある高さ2.5メートルの木造小塔で重要文化財
現在の山形の基礎を築いた最上義光公と家臣の位牌が納められています
大正天皇が山寺を行啓されたときの御休憩所
釈迦ケ峰といわれる岩場で修行者以外の登山は禁止されています
赤い小さな能経堂の真下には慈覚大師が眠る入定窟があります
写経を納める能経堂は山内で最も古い建物で県指定文化財
開山堂は慈覚大師の木造の尊像が安置されています
山寺随一の展望台
五大明王を祀って天下泰平を祈る道場
眼下には山寺駅、山寺芭蕉記念館が見えます
五大堂をあとに山門まで約25分で下山しました。
日没後に山寺ライトアップがあるとのことで、山寺駅周辺を散策して待つことに。2024年「宝珠山秋のライトアップ」は10月27日(日)~11月10日(日) 日没~21時まで。
山寺芭蕉記念館には『奥の細道』の行脚の途中、ここ山寺で「閑さや 巌にしみ入る 蝉の声」と詠んだ松尾芭蕉や門人の作品が収蔵・展示されています。
17時過ぎにはライトアップが始まり、山寺駅の見晴台から鑑賞しました。
下山します
下りは約25分で山門に到着
寺務所でお札やお守りをいただくことができます
抜苦門をくぐると全ての苦悩が抜けると言われています
蛙のような岩が見えてきます
山内の維持管理や宗教的な祭事・行事を行う立石寺の中心
下山口手前にある巨石
860年慈覚大師が山寺を開く為にこの地方を支配していた狩人磐司磐三郎とこの大石の上で対面したと伝えられています
対面堂には二人の像が安置されています
山寺の歴史を開いたこの大石に左手をあてて願いをこめれば、良いことに対面できるともいわれています
途中のお店『えんどう』で休憩し、山寺芭蕉記念館に向かいます
入館料は大人400円
『山寺芭蕉記念館』は山寺全山を一望できるところにあり、研修室研修室や茶室も備えています
山寺芭蕉記念館は16:30閉館
山寺駅付近のお店も閉店しているのでライトアップの時間まで駅待合室で過ごします。暖房がついていて温かい
山寺駅は無人駅
ライトアップは駅横の見晴らし台から
ライトアップは日没から
1時間に1本のローカル線
ホームの待合室も暖房で温かい
17:51発山形行きに乗車
山形駅着は18:10
おみやげコーナーは20:30閉店のため先にお土産を購入
ここ1軒で山形県!という『山形長屋酒場』で晩御飯
山形駅東口からは徒歩2~3分
郷土料理の芋煮鍋をいただき、店員さんと一緒に花笠音頭を踊りました
食事を終え山形駅へ
20:43発のつばさ160号に乗車
最終のつばさ号は東京着23:28