今回2023年8月16日の京都観光は「清水寺」と「金閣寺」。京都観光の王道といえる清水寺から金閣寺への移動には公共交通機関(京都市バス)を利用。少しでも真夏の暑さを避けられる北大路バスターミナル(地下)での乗り換えルートを選びました。ここでは当日乗車した京都市バスのルートと「清水寺の千日詣り」「金閣寺参拝」「五山(大文字)の送り火」の様子を紹介しています。
清水寺仁王門から清水坂を下りて東大路(東山)通へ出ます。清水道交差点の信号を渡り右へ曲がると北方面行きの清水道バス停があります。
人混みの清水坂を下り『清水道』(北方面行)バス停へ。
清水道バス停から206系統『北大路バスターミナル行』に乗車。206系統は1時間に約7本。
清水寺から金閣寺へは市バス1本では行けません。乗り換えパターンは何種類かありますが、乗り換え場所が普通のバス停だと真夏の暑さはきついです。そこで今回は地下にある北大路バスターミナルで乗り換えをするルートを選びました。時間的にはほかのどのルートでもほぼ同じくらいです。
清水道から約35分、地下鉄北大路駅直結で京都市北部の拠点『北大路バスターミナル』に到着。ここでは市内東方面行きは赤のりば、西方面行きは青のりば、地下鉄北大路駅へは緑ライン、とわかりやすく色分けされているので初めてでも乗り換えに迷いません。
金閣寺は市内の西側なので青のりばへ。最寄りバス停『金閣寺道』へはGのりばの204系統、あるいはEのりばの205系統に乗ります。道路とはガラスのドアで仕切られバスが到着するとドアが開いて乗車できます。
『北大路バスターミナル』から『金閣寺道』までは約15分、『清水道』からは乗り換え時間をいれて計60分ほどでした。金閣寺道バス停から金閣寺参拝受付までは徒歩約5分です。バスを降り少し金閣寺方向へ歩くと左大文字が目前に現れます。
8月9~16日は「清水寺の千日詣り」の期間。1日のお詣りで1000日分の御利益を得ることができると言われており、普段は非公開の内々陣拝観(受付は9~17時)ができます。14~16日は夜間に拝観(受付は18時半~21時)もできます。
真夏の清水寺。真っ青な空に朱色の仁王門が映えます。後ろに見えるのは西門と三重塔。
いつもとは違うデザインの拝観券。料金はいつも通り400円。本堂入口手前の内々陣特別拝観の列に並びます。(受付は9時から17時)
約25分並んで入口へ。内々陣は撮影禁止です。拝観時間は10分ほど、出口で御札をいただきました。
前日の台風の影響か本堂入口前の夏の風物詩・南部風鈴は外されていました。入口付近には弁慶の鉄の下駄と錫杖(しゃくじょう)。錫杖を持ち上げると御利益があると言われています。
七夕笹飾りも8月9~16日。願い事を書いた短冊は9月24日(9月最終日曜日)の清水寺のお焚き上げで天に届けられます。
暑くて日差しが強い日だったので清水の舞台に長居はできず、写真を撮ってすぐ日陰へ。
前日の台風の影響で奥の院より先は立ち入り禁止に。
奥の院手前の急な石段を降りて音羽の瀧(滝)へ。
清水寺を後にしてすぐの清水坂の左手にある京清水焼朝日堂本店の2階のレストラン&カフェ「茶寮器楽」。あまりの暑さにランチを兼ねて休憩。
窓際の席からはいつもとは違う視線で参道沿いのお店を眺めることができます。
京の伝統野菜の九条葱。別添えの生姜のすりおろしはお好みで。1,700円
加茂とうふ『近喜』の豆腐を使用している夏限定メニュー。1,700円
金閣寺道バス停から参道を進むと総門の手前に世界遺産石碑があります。1994年『古都京都の文化財』の一つとして世界文化遺産に登録されました。
金閣寺の入口の総門。門から見える奥の濃緑の巨木は京都市指定天然記念物の櫟樫(イチイガシ)。
総門をくぐると左手に鐘楼があり200円で1つきできます。誰も並んでいないのですぐにつくことができました。とても長い時間響く鐘の音、「この梵鐘の響きを聴く者は一切の苦から逃れ悟りに至る」とされています。
受付で参拝料500円を納め御札をいただきます。参拝門をくぐり境内に入ると特別史跡及び特別名勝指定地の鹿苑寺庭園が開け、中心には鏡湖池、そして舎利殿金閣が輝いています。
何度見ても美しい金色に輝く舎利殿金閣。屋根の上には鳳凰。
手前の松のある島は葦原島(あしはらじま)。
鏡湖池の周りをぐるっと歩きながら舎利殿金閣を四方から鑑賞できます。
金閣の後ろを通り参拝順路の山路へ。柿葺(こけらぶき)の屋根と鳳凰が見えます。
裏山を下ると駐車場や売店に出ます。あまりの暑さにPREMIUM宇治抹茶ソフト(金粉掛け)650円を購入しベンチでいただきました。たっぷりと抹茶もかかっていてとても濃厚でした。
毎年8月16日に行われる五山の送り火。20時から「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に点火されます。
19時ごろ地下鉄今出川駅から今出川通を徒歩で東方向(河原町今出川方面)へ。19時15分頃から鴨川に架かる賀茂大橋のふもとの土手で「大文字」の点火を待ちます。20時に点火された送り火は約30分ほど点灯しています。